Zenfone6とZenfone5Zを徹底比較(仕様・性能・実用性)

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ASUSのZenfoneシリーズ、新型Zenfone6(ZS630KL)の日本発売が公になった今、あえて前モデル「Zenfone5Z」を選ぶのはアリなのか?

この記事では、ASUSのZenfoneシリーズの中のフラッグシップモデルである「Zenfone6(ZS630KL)」と「Zenfone5Z(ZS620KL)」の仕様・性能・実用性を比較しつつ、最後に総括として「それぞれの端末に向いているのはどんな人か?」をまとめました。

新型の「Zenfone6」に手を伸ばすか、それとも前モデルの「Zenfone5Z」を狙うか…検討している方の参考になれば幸いです。

Zenfone6とZenfone5Zを徹底比較(仕様・性能・実用性)

少々長くなりますので、総括(自分に合う端末はどちらか?)を見たい方はこちらからページ下部に移動していただければと思います。

Zenfone6は所有中のため実際に使ってみての結果や感覚を参考に、Zenfone5zは量販店で実機を触ってみて感じたこと、販売スタッフへの聞き取りでわかったことに加え、ネット上の情報(レビュー記事等)を参考にしています。

なお、仕様についてはすでに両端末共にASUSの公式サイトに掲載されている内容を参考に比較しております。
30周年記念モデル「Edition 30」について
Zenfone6の30周年記念モデル「Edition 30」は数量限定かつ、価格の観点からZenfone5Zの比較対象にはなりにくいと考え、今回の比較対象からは外しております。何卒ご了承ください。

サイズ・重量・カラーバリエーション

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Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
高さ × 幅 × 厚さ
153mm × 75.6mm × 7.7mm
159.1mm × 75.44mm × 9.1mm
重さ
165 g
190 g
カラー
スペースシルバー / シャイニーブラック
トワイライトシルバー / ミッドナイトブラック

サイズは大差ないが、Zenfone6は数字以上に重量感あり

こうして数字で比較してみると、使用上の大きさはそこまで変わらないんですよね…
昨今大型化しているスマートフォンですが、どちらも例に漏れず「でかい」笑

一方で、約30gの重量差は実際手にとって比較した際に「明らかに6の方が重い」と感じるレベルでした。
フリップカメラのモーターや大容量バッテリー搭載という意味ではよく抑えている方だとは思いますが…

厚みあるせいか、仕様上のサイズ(数字)以上に6が大きく感じられたと言うのが本音のところです。
使っていると慣れてきますが、軽さ・携帯性の高さでは5Zに軍配が上がりますね。

ディスプレイ仕様・グラフィック

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Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
サイズ
6.2型ワイド
6.4型ワイド
液晶タイプ
Super IPS+ (LEDバックライト)
IPS (LEDバックライト)
ノッチ
あり
なし
画面材質
Gorilla Glass 3
Gorilla Glass 6
解像度
2,246 × 1,080 (フルHD+)
2,340 x 1,080 (フルHD+)
GPU
Adreno 630
Adreno 640

ディスプレイはノッチの有り無しがポイント

グラフィック性能は多少の差こそあるものの、普通に使っている分にはユーザが意識するレベルで差は無いかと。

一方で、デザイン的には5Zにあるノッチ(画面上部の切り欠け)が6では排除されている分、画面点灯時の印象は大きく異なります。
やはり、余計な角の無いZefone6の方がスマートな印象。

補足しておくと、5Zでは「ノッチを目立ちにくくする設定」というものが実装されているのですが、横向きで電子書籍や動画利用で全画面表示を行なった際の「使える画面幅の差」はどうしても狭くなります。

全画面表示のクオリティ・表示の大きさを求めるのであれば、Zenfone6の方がおすすめですね!

OS・プロセッサ・メモリ・ストレージ容量

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Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
OS(発売時搭載)
Android 8.0 ZenUI 5
Android 9.0 ZenUI 6
プロセッサ
Qualcomm Snapdragon 845
(オクタコア 2.8GHz)
Qualcomm Snapdragon 855
(オクタコア 2.84GHz)
メモリ
6GB
6GB / 8GB
ストレージ
128GB
64GB /128GB / 256GB

①どちらも普段使いには支障なし!プロセッサの性能を求めるならZenfone6一択

どちらもメモリ(RAM)は6GB以上で、プロセッサは「Qualcomm Snapdragonシリーズの発売当時最新モデルが搭載されています。

高負荷ゲームをする等、プロセッサの処理能力を求めるのであればZenfone6という感じです。
845と855、番号的には大差がないのですが、Antutuのベンチマーク結果で大きく異なります。

【2019】ZenFone6のAntutuベンチマークスコアを実測(38万超)

2019.06.19
日本正規品端末におけるROM容量の選択肢は128GBと256GBですが、それぞれRAM(メモリ)の容量が異なります。
ただし、こちらSDカードで2TBまで拡張可能なので「RAMで選んで、ROM容量は必要な分SDカードで拡張」で問題ないかと。

②共にAndroid 9.0が利用可能だが注意点も…

発売年が異なるので、販売時に搭載されているOSのバージョンも異なります。
それぞれ、当時の最新OSを載せている感じですね。

共にピュアAndroidではなく、ASUSによるカスタマイズが入っており「ZenUI」が利用可能。

なお、Zenfone5Zは2019年6月時点で最新のAndroid OS「Android 9 Pie」へのOSアップデートに対応しています。
Zenfone5Zは購入時のOSバージョンに注意
前述の通りZenfone5ZでAndroid9系の利用は可能ですが、一部のゲームで動作が重くなる等の情報がネットで散見されています。
プロセッサ性能検証でプレイしたデレステも例外ではないようです…
これからZenfone5Zを購入し、ゲームをする予定がある方「ゲームとOSの相性」や「購入時の搭載OS/初期設定時のアップデート」等にご注意ください。

バッテリー・充電

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Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
容量
3,300 mAh
5,000 mAh
充電インタフェース
USB Type-C
USB Type-C
急速充電
BoostMaster
(実質Quick Charge2.0)
Quick Charge 4.0
リバース充電
不可
可(要OTGケーブル)
ワイヤレス充電
不可
不可

バッテリー・充電面の利便性はZenfone6が圧勝

5Zでも既に「iPhone XS Maxとほぼ同じ容量」「急速充電をサポート」と十分素晴らしいのですが、

大容量5000mAhを搭載し、急速充電規格「Quick Charge 4.0」に対応、さらに自らをモバイルバッテリーとして機能させる「リバース充電」が可能な6に軍配が上がりました。

ちょいちょい高画質動画や3Dゲームを嗜んでも2日半程充電いらずで、付属アダプターとケーブルで急速充電を行えば3%から満充電は2時間半で完了します。

ASUSのZenfone6で急速充電(Quick Charge)を試してみた

2019.06.25
Zenfone6は自らをモバイルバッテリーとして動作させる「リバースチャージ」もサポート。

Zenfone6はリバースチャージに対応(メリット・方法・注意点)

2019.06.24
バッテリー面では圧倒的にZenfone6といった感じですな。

カメラ性能

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Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
アウトカメラ
1200万画素(12MP)
+ 800万画素(8MP)広角
LEDフラッシュ搭載
「前後兼用フリップカメラ」
4800万画素(48MP)広角
+ 1300万画素(13MP)超広角
LEDフラッシュ搭載
インカメラ
800万画素(8MP)
利用可能モード ・タイムラプス
・スローモーション
・動画
・写真
・ポートレート
・パノラマ
・Proモード
・タイムラプス
・スローモーション
・モーショントラッキング
・動画
・写真
・ポートレート
・パノラマ(カメラ作動)
・夜景(スーパーナイト)
・Proモード
HDR
HDR+Auto
HDR+Auto、Super HDR++
AIシーン検出
搭載
搭載
4K動画撮影
可能
可能

カメラ、特にインカメの性能を求めるならZenfone6だが懸念点も

Zenfone6の一番の特徴とも言える「フリップカメラ」

動くだけでなく、画素数や広角撮影の強化、新しい「モーショントラッキング機能」や「夜景(Super Night)モード」「Super HDR++」等豊富な機能が追加搭載されています。

ただし、耐久性を重視する場合は注意が必要かなと思います。
ASUS曰く、かなりの予算と時間を投下し「耐久性を考慮した設計」になっているとのことですが、現状発売直後のため実際のところはわかりません…

写真にこだわらない、故障しにくい端末が欲しいということであれば、現状Zenfone5Zで十分かつ安全かと。

ただ、6のフリップカメラ、使ってみると思った以上に応用が効いて楽しいんですよね。

カメラ性能を求めるのであれば、耐久性の問題を差し引いてもZenfone6を選ぶ価値は十分あると、個人的には思っています。

【最強のセルフィー端末?】Zenfone6のフリップカメラでできること

2019.06.27

サウンド・オーディオ

Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
サウンド規格
Hi-Res, DTS:X Ultra
Hi-Res, DTS Headphone:X
スピーカー
デュアルスピーカー内蔵
デュアルスピーカー内蔵
マイク
トリプルマイク内蔵
デュアルマイク内蔵
イヤフォンジャック
あり
あり

オーディオに関しては差はほとんどなし?

マイクは数こそ違えど、周囲の音を打ち消して通話の質を上げる「ノイズリダクション機能」付きな点は変わりません。
スピーカーは共に「下部のメイン+前面上部のサブ」のデュアルスピーカーです。

唯一の差を上げるとすればサウンド規格の部分なのですが、正直私自身が「DTS Headphone:X」と「DTS:X Ultra」の差を理解できておらず…(DTS:X Ultraの日本語情報にたどり着けませんでした)

Zenfone6のオーディオウィザードを立ち上げたところ「DTS Headphone:X」の表示がされているので、X Ultraについてはこれからということでしょうか?

実際にオーディオウィザードを試しつつ比較してみましたが、正直違いはわかりませんでしたので、よほどのこだわりがない限り「同レベルでチューニングされている」と言う認識で良いかと…

Zenfone6付属イヤホンはハイレゾ対応!自分好みの設定で楽しむ手順

2019.06.26

カードスロット(SIM、microSD)

Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
カードスロット数
2(nanoSIM + nanoSIM or microSD)
3(nanoSIM + nanoSIM + microSD)
microSD
対応(最大容量2TB)
対応(最大容量2TB)
デュアルSIM通信
対応(DSDV)
対応(DSDV)

デュアルSIM通信と容量拡張、両方欲しければZenfone6

共にデュアルSIM(DSDV)通信に対応しており、microSDによる容量拡張の上限も変わりません。

比較すべきは「カードスロット数」です。

Zenfone5Zの2つ目のスロットは排他利用になります。

つまり「nanoSIM+microSD」または「nanoSIM+nanoSIM」の組み合わせでしか使えません。

デュアルSIM通信を行いつつmicorSDでの容量拡張を行いたい場合は、スリーカードスロット搭載のZenfone6一択ですね。

付属品・市販アクセサリー

Zenfone5Z(国内正規品) Zenfone6
付属品 ・USB ACアダプターセット
・SIMイジェクトピン
・クリアケース
・ユーザーマニュアル
・製品保証書
・イヤフォン(Zen Ear Pro)
・付属イヤフォン用イヤーピース
・USB ACアダプターセット
・SIMイジェクトピン
・クリアケース
・ユーザーマニュアル
・製品保証書
イヤフォン(新 Zen Ear Pro)
・付属イヤフォン用イヤーピース

①付属品ラインナップはほぼ一緒

一点、Zenfone6に付属しているイヤフォンは「新しい(進化した)Zen Ear Pro」となっています。

1-MOREというメーカーによるチューンが入り、前モデルよりも色々洗練されているとのこと。
両者ともにZenUIのオーディオウィザードとの相性を考慮された設計となっている点は変わりません。

オーディオに関しては好みやこだわりによる要素が大きい分野(ワインに近い印象)と思っているので、あまり多くは語らないでおきます。

②純正・社外のアクセサリーは現状5Zの方が充実

Zenfone5Zは日本国内発売から時間がそれなりに経っているため、画面フィルムやケースをはじめとした純正品・ASUS認定の社外品を家電量販店や公式ショップの店頭で購入することができます。

一方で、Zenfone6は国内未発売ため、現状店頭で買える店は存在しません。
2019年8月20日の発表会で、複数のアクセサリーベンダーからZenfone6用のケースや画面保護フィルム等が発売される旨の発表がありました!
おそらく、国内販売を開始する8月23日以降の取り扱いとなる模様です。

複数のアクセサリーベンダーからZenfone6用のケースや画面保護フィルム等の発売が開始されています。

購入方法・価格・保証・サポート

                                                      
Zenfone5Z(国内正規品)Zenfone6(国内正規品)
購入方法
店頭購入 or 通販
ASUS公式の発表している正規価格
RAM6GB/ROM128GBモデル:69,800円(税別)
RAM6GB/ROM128GBモデル:69,500円(税別)
RAM8GB/ROM256GBモデル:82,500円(税別)
通販価格
「価格.com」
65,000円前後で推移
現状発売前のためAmazon等での取り扱いなし
日本ASUSによる保証
購入から1年(有償で延長可能)

Zenfone6国内発売が決定!各キャリアの販売戦略とZenfone5Zの値下がりに期待

公式の正規価格だけ見ると、同じRAM、ROM容量のモデルではまさかのZenfone6の方が少し安いという結果に。

ただし、今後は新型に伴うZenfone5Zの市場価格の下落は起こると見てまず間違い無いでしょう。

Zenfone6の国内発売に伴い、すでに多くの格安SIMキャリア(MVNO)がZenfone6の取り扱いを発表しており、中には分割払いオプションまで既に公開しているキャリアも…

当然、キャリアとしてはZenfone5Zも捌かなければならない在庫商品なので、おそらくZenfone6を発売すると同時に設定価格は下げてくると私はみています。

私の愛用している格安SIMキャリア「LINEモバイル」もZenfone6取り扱いを開始しました!
やはり税込価格でASUSの定価は下回る形になっていますね。現状6GB/128GBモデルのみのようですが、今後の展開(割引やラインナップ増)に期待です。

Zenfone6よりもZenfone5zをおすすめしたいのはこんな人

・最新型にこだわりはないが、快適動作は欲しい
・端末は軽ければ軽いほど良い
・ゲームはしないorするがシビアにスペックを求めない
・カメラ性能、機能にこだわりなし(そこそこで良い)
・同心円デザインが好き

新型のZenfone6と比較してしまうと、見劣りする部分はどうしてもありますが、よくよく比べてみると変わらない点も意外と多いんですよね。

性能的には普段使いする分には全く支障ないレベルで高いので、この辺りは「さすがフラッグシップモデル」と思わされます。

Zenfone5zよりもZenfone6をおすすめしたいのはこんな人

・快適にゲームしたいが、実用性も欲しい
・バッテリーの容量は多い程良い
・カメラ、特にインカメの性能は高ければ高いほど良い
・microSDで容量拡張しつつ、デュアルSIMで使いたい
・新機能、最新性能など、新しいものが好き

新型なので当たり前ですが、全体性能は圧倒的にZenfone6が上ですね。

決して安い買い物ではありませんが、この価格帯でメーカーのフラッグシップ(最高性能)端末を手にできると思うと、安いなーと言うのが本音。

国内での販売が確定し、日本ASUSでの修理サポートが受けられるようになった点を考慮すると、5Zの価格がよほど下がらない限りはこちらのZenfone6Zenfone6(国内正規品)をチョイスしてほしいところです。


実オーナーによるZenfone6のレビュー記事はこちら

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